n=6:【医学部編入試験】志望理由書作成と宿の手配はお早めに〜書き始めのポイント〜
今回は医学部学士編入試験受験者向けに書いています。
志望理由書を早めに仕上げておくべき理由
見出しの通り、志望理由書はまだ試験シーズンが始まっていない、まさに今この時期に仕上げておきましょうというお話です。
そうすべき理由を以下に述べます。
締切まで意外と時間がない
「出願期間がまだだから、志望理由書は後回しでいいや」と思っていると、締切前になって必ず焦ります。
1次試験に向けて勉強をしたい気持ちと願書をきちんと仕上げたい気持ちとで自分の中で葛藤が起きて苦しいです。(経験者は語る)
志望理由書は今の時期に型を作っておきましょう。
— n=me管理人 (@n_equals_me) 2020年2月19日
締切直前になってから焦らないよう気を付けてください。複数校への出願を考えている方は特に注意で、A大学の試験日が近付いてくると筆記の勉強をしたいという気持ちになり、B大学の願書に時間をかけている場合ではなくなります。(自分がそうでした)
まだ受験シーズンの始まらない今の内に少なくとも型を作っておかないと、後々ブラッシュアップにかける時間が充分にとれず、あまり納得のいかないまま書類を提出することになってしまいます。
(余談ですが、過去に面接の対策を頼まれたので志望理由書を確認したら「え?これで出しちゃったの?」と思わず言ってしまいそうな程のひどい出来(失礼)で、それでも結局某大学から追加合格がきた例を見たことはあります…、ありますがかなりのレアケースだと思うので、これから受験される方は真似をしないように、志望理由書は前もってしっかり書いてくださいね。(その方は誰にも添削してもらったことがなかったそうです。))
1つ型を作っておけば、出願の前はその大学の特色等を調べてそれに沿ったものにマイナーチェンジすればOKです。(あるいは書き換えなくてよいパターンもあるのかも?)
もしも本命校があるならば、それに関しては今の内に調べておくと良いと思います。
(ここに関しては後々記事を書くかも、書かないかも)
寝かせてブラッシュアップさせることができる
自分が過去に書いた文章を読み返して「なんじゃこりゃ?」と思った経験はないでしょうか?(私はあります)
少し寝かせるだけで、"過去の自分とは違う視点"から志望理由書を見られるようになり、さらに良いものに仕上げることができると思います。
最初の出願校から完全体で出願できるのが理想ですが、私の場合は後半校に向かうにつれて徐々に良いものに仕上がっていきました。
色んな人に見てもらう時間ができる
志望理由書は早めに書いて、色んな人に見てもらいましょう。様々な意見がもらえるので面接対策にもなります。
— n=me 医学部学士編入 (@n_equals_me) 2020年2月22日
「人に見せたくない、恥ずかしい」といった変なプライドは早いとこ捨ててしまうのが吉です。独りよがりの志望理由書になっていないか、自分だけで判断するのはなかなか難しいものです。
ぜひ、出来上がったものは色んな人に見せて色んな意見をもらってください。
全ての意見を鵜呑みにするのはもちろんNGですが、
「こういう見方もあるんだな」と新たな視点を見つけられるので、それがそのまま面接対策に繋がります。
突っ込んでもらったところも、面接で聞かれたら答えられるように準備しておきましょう。
もし、そこで答えに窮するようなら表現を変えればよいですし、そういう意味でも他人に見てもらう意義は大きいです。
こうしてどんどんブラッシュアップしていきましょう。
宿の予約もお早めに
少し逸れますが、宿と交通手段の予約も早めにしておきましょう。
直前になるとこれも意外と面倒ですし、学校からアクセスのいいところが埋まってしまったりします。
試験日まで90日以上あれば飛行機と宿は別にとったほうが安かった気がします。(多分)
私は基本的には募集要項が発表されたらすぐに予約をするようにしていて、
じゃらんnetや楽天トラベル等の提供している飛行機パックを利用していました。
キャンセル無料の期間が長かったので、2次試験の日程も同時に抑えていました。
飛行機単体の予約だとそうはいかないのでとてもありがたいシステムでした。
ちなみにホテル単体の予約ならagoda等、海外サイトから予約する方が安かったりもするので比べてみてください。
大学へのアクセスも調べておく
予約と同時に、ホテルから大学へのアクセスもざっと調べておくとよいです。(これもまた結構面倒でした。)
特に田舎だと、電車やバスの本数が少なかったりして接続が悪く、
「絶対これに乗らないと間に合わない!!」みたいな感じになります。
私の場合は、とりあえずある程度駅やバス停からアクセスのよいホテルを選び予約しておいて、細かい時間等は試験1〜2週間前ぐらいから勉強の息抜きに時刻表で調べたりしていました。
交通の便が悪いなと思ったら、仲間同士で相談してタクシーで向かうのも有りです。
少し高くつきますが、その方が楽だし試験前に友人と話し、行動することで安心感を得られます。(私は何回かそうしていました。)
【余談】群馬大学の試験後
ちなみに、まだ試験日はだいぶ先だと思いますが、
群馬の試験の後はタクシーを予約しておくことをおすすめします。
帰りのタクシー乗り場、めちゃくちゃ混むので…。
予約していれば、すーっとタクシーで帰れます。
志望理由書初歩の初歩
ここからは志望理由書を書く際の注意点を書いていきます。
個人レベルの欲求はNG
当たり前なのですが、高校生でも書けてしまうようなことを志望理由にしてはいけません。
【志望理由書に関して】最初の注意点は「医師になりたい理由」が「単なる自分の願望や興味」になってしまっていないかというところです。一般入試ならそれでよいのかもしれませんが、編入試験ではそうはいかず、「なぜわざわざ遠回りしてきた学士のあなたを取るのか?」に答えられなければなりません。
— n=me 医学部学士編入 (@n_equals_me) 2020年3月8日
学士編入試験に合格するためには、「個人レベルの欲求」だけを並べていてはだめです。
自分の経歴やこれまでに学んできたことを踏まえた上で、なぜ医師を目指すのか、説得力のある志望理由を述べなければなりません。
その際には一般論ではなく、自分自身の経験した具体的なエピソードを交えるべきです。
加えて、将来どんな医師になってどのように貢献していくのか、自分の働きが公益にかなうことを示すことが重要です。
前(現)職を否定しない
書き始めにやりがちなのですが、ネガティブな理由を持ってくるのはよろしくないです。
例えば薬剤師なら、「薬剤師にはできないことが多かったので〜」や「薬剤師には処方権が無いので〜」等否定的なものはNGです。(気持ちは分かりますし、その通りなのですがだめです。)
そうではなく、
「薬剤師として働く中で、〇〇という問題に気がついた。この問題を解決するためには××することが必要である。その実現の為に薬学的知識を持つ私が医師になることで⬜︎⬜︎というメリットが〜」のような感じ(これは簡単に書きすぎなので雰囲気だけ掴んでください)で、言い回しの問題でもあるのですが、なるべく否定的なことは書かないようにします。
薬剤師として働く中で、(学生なら実務実習で)気づいたことや問題点等から考えていくと掘り下げていきやすいのかなと個人的には思いますが、志望理由は人それぞれだと思うのでご参考までに。
まとめ
色々と注意事項を挙げていきましたが、
要は「私を合格させたらこんなメリットがありますよ!前職(もしくは大学での学び)を活かしてさらに医学を学ぶことで、こんな活躍ができますよ!」とアピールし、面接官を納得させなければならないということです。
面接官を納得させるような志望理由書は、1日や2日で書けるようなものではないと思っています。
時間をかけて自分とじっくり向き合って、
なぜ今からわざわざ5年ないし4年間大学に行き直してまで医師になりたいと思ったのか、しっかり掘り下げて考えてみてください。
付け焼き刃の薄っぺらい理由を並べていては面接の際に見抜かれますし、面接対策も困難です。
志望理由書を書く際に面接対策も一緒にするつもりで、しっかり書き上げてください。
今回は以上です。また追記などするかもしれません。
何か少しでも参考にしていただけたなら嬉しく思います。
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